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2024.9.2
Culture
初期配属先確約のWILL選考とは?新卒採用担当がお答えします【内定者ES一部公開!】
住友商事は、2025年4月入社の新卒採用から新たに「WILL選考」制度を導入しました。これまでの採用制度は「OPEN選考」と呼び、従来通り総合商社で活躍したいという思いを持った学生を広く募集する形とし、学生は「OPEN選考」「WILL選考」の2つの制度からどちらかを選んで応募することができます。「新たに導入されたWILL選考、気になってはいるけれど実際どうなんだろう……?」と思っている学生の皆さんに代わって、新卒採用担当者へWILL選考にまつわる疑問を投げかけてみました。
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HR企画戦略部 フューチャータレントアクイジションチーム
清水 昭宏
2022年入社。入社後一貫して、広報から選考まで幅広く新卒採用に関わる業務を担当。24年からは関西に駐在し、新卒採用以外の人事業務にも携わる。
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HR企画戦略部 フューチャータレントアクイジションチーム
靏林 隼人
2015年入社。入社後は鉄鋼グループにて鉄道関連部品のトレードや事業会社主管業務に携わり、アメリカでの駐在も経験。現在は人事担当として新卒採用などの業務に従事。
Q1. WILL選考はOPEN選考とどう違うのですか?
A.WILL選考は、内々定時に入社後の初期配属先が確約されている選考方法です。
清水 住友商事は、より具体的なキャリア形成や業務内容を希望する学生に向けて、2025年4月入社の新卒採用から、入社後の配属先まで指定して応募できるWILL選考を新設しました。キャリアに対する多様な意志(WILL)を、より尊重する選考方法ということで「WILL選考」と呼んでいます。
靏林 今回のWILL選考では、新入社員の受け入れを希望する28のSBU(事業本部/※1)が募集を行いました。これは住商の全SBUの7割ほど。25年4月入社の実績では、WILL選考で約30人、OPEN選考で約70人を採用しました。WILL選考では、各SBUで採用定員が決まっているわけではなく、選考の結果、そのSBUで活躍していただけると判断した方を採用しています。
Q2. どのような流れで選考が進むのですか?
A. 3次選考に進むとWILL選考では各SBU長との面接があります。
靏林 1次選考、2次選考は「住商で活躍いただけそうか」という視点でのポテンシャルの見極めが中心です。3次選考以降で、応募者のWILL(意志)の深掘りやSBUとのマッチングに時間をかけます。
清水 今回の3次選考では、各SBUのトップとそのSBUの人事担当が2名で面接を行いました。各SBUを率いる者自らが実際に学生の皆さんと話すことで、SBUとのマッチング、将来性といったさまざまな観点から判断しています。
清水 25年4月入社の選考スケジュールでは、WILL選考は24年2月にエントリー開始、エントリーシート提出、筆記試験、面接を経て、3月下旬〜4月上旬にかけて内々定が出ました。ただし、WILL選考とOPEN選考を併願することはできません。
Q3. なぜ「WILL選考」を始めたのですか?
A.学生のキャリアに対する考え方の変化に寄り添うためです。
靏林 私は10年ほど前に入社しましたが、当時と比べて、将来のキャリア像を、より具体的に考えている就活生が増えている印象です。そうした就活生の「やりたいこと」を尊重し、WILL(意志)を持って住商で働いてもらいたいと考えて、WILL選考を導入しました。
清水 総合商社はさまざまな事業を展開していて、入社するまで配属先がわからない、いわゆる「配属リスク」が高い企業だと思われがちです。しかし、WILL選考があることで、選択肢が広がり、総合商社を視野に入れていなかった就活生にも応募してもらえていますね。ここまで細かく28ものSBUから、希望する配属先を選べるという点は、総合商社の中でも住商だけかと思います。
Q4. 「WILL選考」がおすすめなのは、どんな人ですか?
A.知識やスキルは関係なく、「興味のあるビジネス分野が明確にある人」です。
靏林 WILL選考を受けるには、専門的な知識やスキルが必要だろうと思われるかもしれませんが、即戦力になるような知識やスキルが絶対必要といったことはありません。
清水 そうですね。何が必要か、あえて挙げるとすれば特定の分野に対する興味ですかね。「ここに入りたい!」というSBUがあるのなら、WILL選考へ応募するのが良いと思います。OPEN選考の場合は、入社後に配属先が決まるので、初期配属先にそこまで強いこだわりはない人や、複数の部署に興味があり、さまざまな部署を経験しながら、幅広く住商というフィールドで挑戦したい人におすすめです。ちなみに、25年4月入社の実績では、OPEN選考とWILL選考の倍率はほぼ同じでした。
Q5. 理系出身者の方が有利ですか?
A.決してそんなことはありません。
清水 文系、理系は選考には影響しません。理系出身者の方が有利だというイメージを持たれることもあるかもしれませんが、実際、25年4月入社のWILL選考内定者には、文系出身の方も多数います。内定者の方は、文系理系かかわらず特定の分野に強い関心がある方が多い印象です。
Q6. 希望配属先が求める要件を満たしていなくても応募できますか?
A.もちろん可能です。
靏林 各SBUで募集要項は出していますが、それはマスト要件ではなく、ウォント要件。WILL選考は、応募してきた学生さんの意志を尊重した採用制度のため、やりたいことはあるけれど、大学では希望するSBUとは異なる分野を専攻してきたという方もウェルカムです。25年入社内定者のエントリーシート(一部抜粋・編集)を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
先輩内定者はどんな“WILL”で応募した?エントリーシートの一部を特別公開!
Case1_不動産SBU内定(男性)
不動産SBUを志望した理由は、不動産のグローバルプロフェッショナルになりたいと考えたからだ。具体的なキャリアとしては、土地取得から企画、建設、販売まで一貫して携わり、不動産やファイナンスの知識、折衝力を身に付けたい。またCLASSY HOUSE(※2)に代表されるような高品質・高収益案件を創出し、街の需要に応えながらビジネスの屋台骨となる収益基盤を構築したい。中長期的には、北ハノイのスマートシティのように海外で先進的な街づくりをしたいと考えている。住友商事が築き上げてきた海外諸国との厚い信頼関係、情報網を体現する旗手となり、一大事業に従事したい。
SBU側面接担当のコメント
首尾一貫して当SBUおよび建築への熱意が強く感じられた。不動産業界に関する研究もかなり行っており、理解も深い。都市開発・不動産開発に対しては先まで見据えて実施したい、長期的な視点でものをつくりたいという姿勢が伝わってくる。質疑応答での鋭い質問も印象的。入社後も先輩後輩関係なく円滑なコミュニケーションが取れそう。
※2 住商が手掛ける新築分譲マンション
Case2_海外エネルギーソリューションSBU内定(男性)
幼い頃、発展途上国で電気がない家や明かりがなく勉強できない子どもを目の当たりにし、インフラ環境が整っていることが当たり前ではないと実感した。この経験から、「暮らしを支え、国の発展に資するインフラを整備運用すること」、「現地との関わりの中で日本をも豊かにすること」を目標としてきた。大学時代、海外を相手に企業間の利害調整を模索するプロセスを体験し、漠然としていた目標が、壮大な海外インフラビジネスに挑戦したいという明確なものに変わった。実際に現場に出向いてステークホルダーに寄り添うことを重視している貴社で、電力インフラに関わって国家の未来と人々の生活を支えたい。
SBU側面接担当のコメント
幼少期から多数の途上国を訪れるなど、ユニークで多様性に富んだ経験をしている。また、そうした原体験を元にした志望動機や自身の夢には説得力がある。理路整然とした受け答えで、難しい質問に対しても軸がブレない回答。厳しい環境に置かれても、踏ん張れるバイタリティー、エネルギーを感じた。
Case3_エネルギー鋼管SBU内定(女性)
私は過去5カ国に留学し、エネルギーインフラの差が生活環境の差につながると気づいた。同時に現地の人々の親切心に救われ、世界に貢献できる人間になりたいと考え続けてきた。この思いを実現するのは、エネルギー源を支える貴社の鋼管本部が最適だと考える。以前、鉄鋼製鉄所を見学した際、壮大さに圧倒され、製造に関わる方々の熱意や技術力の結晶が鉄鋼の魅力だと感じた。貴社が積み上げてきたエネルギー企業や製鉄所との関係性、世界各国を巻き込むネットワークと多領域に及ぶ知見を生かし、世界が抱えるエネルギー課題の解決に、鉄鋼製品を通じて貢献したい。
SBU側面接担当のコメント
純粋に鉄鋼業界に対する興味が強く、幅広い事業展開で社会に貢献でき、鋼管事業に強い住商を第1志望にしていた。また、エネルギー業界での仕事を通じて社会を良くしたいという意気込みが強く、学生時代にも業界研究を行っていたことが伝わる。自分の芯がしっかりあり、メーカーや客先とハードな交渉をすることが必要とされる当SBUにマッチしている。
Q7. WILL選考で入社した場合でも、入社後の部署異動はできますか?
A.もちろん可能です。自身の興味や目指すキャリアの変化に応じて、活躍できる場を見つけることができます。
清水 WILL選考で確約されているのは、あくまで入社直後の初期配属先のみ。その後はOPEN選考同様、それぞれの希望によって、キャリアの選択が可能です。住商は自律的なキャリア形成を大切にし、一人一人のキャリアビジョンを尊重しています。
靏林 内定期間中のフォローや入社後の研修なども、WILL選考とOPEN選考で違いはないため、どちらの選考で入社したかで差が出るということもありません。実際、内定者は選考制度関係なく、自分たちで連絡を取り合って入社前から仲良くしているようです。
住商初のWILL選考、実施してみてどうだった?
清水 「学生一人一人の生き方を尊重してくれていると感じる」「WILL選考がなければ、住商に応募していなかった」といった声を学生の皆さんからいただいて、WILL選考の導入によって、住商の新卒採用がより魅力的なものになったと感じています。現場からも「選考プロセスの中で、将来同じ組織の一員として一緒に働く方と、直接会って話ができてよかった」とポジティブな声が届いていて、学生の皆さんと住商の両者にとって、WILL選考がプラスになっていると感じています。
靏林 これまで総合商社を就職活動の選択肢に入れていなかった学生の皆さんにも、広く住商のビジネスを知って興味を持ってもらう機会になっていると思います。総合商社は「体育会系だ」とか「帰国子女が多い」といったイメージを抱かれがちで、応募をためらっている方もいるかもしれません。でも実際は、多種多様なビジネスを展開していて、働いている人もさまざまですので、WILL選考をきっかけに、より多くの方に住商の選考にエントリーしてもらえたらうれしいですね。
清水 住商では就活生向けの採用ページはもちろん、公式インスタグラムでの就活生向けコンテンツ配信や、社員訪問のプラットフォームなども用意しています。実際の仕事の内容などを見ていただいた上で、「WILL選考」での応募を検討してみてください!