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2026.1.16
Business
“所有から利用へ”を、さらに身近に。クルマのサブスク「KINTO」が目指す世界
住友商事のグループ会社にフォーカスする本企画。今回は、クルマのサブスクサービスを提供する株式会社KINTOを紹介します。クルマの乗り方が多様化する中、「乗りたいけど、購入するのは不安」「いつかは欲しい。でも今は無理」という声に応えるため、19年に設立された同社。目指すのはただ一つ、すべての人にクルマの楽しさを知ってもらうこと。そんなKINTOの魅力とこれからを、3つのキーワードでひもときます!
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KINTO
マーケティング部 部長縄田 敏行
携帯電話業界に17年間従事した後、19年にKINTOにジョイン。大のクルマ好きで、クルマなしの生活は考えられない。これまで21台のクルマを乗り継ぎ、カスタマイズも楽しんできた。好きな車種は4WD車(四輪駆動車)。クルマが好きだからこそ、この分野のビジネスに携わることは長年避けてきたが、KINTOが掲げる新しいクルマの保有スタイルに共感して入社。その後は若い人にクルマを持つことの楽しさを伝えることを何よりの喜びとし、マーケティング業務に邁進している。
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住友商事
フリートマネジメント事業ユニット馬橋 奏太
大学ではクルマのエンジンの研究に取り組み、15年に住商へ入社。以後、住商の自動車グループ、特に自動車部品などの製造領域に携わってきた。住商時代から主管部としてKINTOの事業には携わってきたが、25年1月から株式会社KINTOに出向。総合企画部 経営管理チーム長として従事。これまではクルマを所有したことはないが、カーライフを楽しむKINTOユーザーと接するうち、自身もマイカーが欲しくなってきている。
事業内容:自動車リース、自動車修理・点検、車両管理、中古車売買等、モビリティサービスに関わる一切の事業
設立: 2019年1月
株主構成:トヨタファイナンシャルサービス株式会社、住友商事株式会社、株式会社三井住友フィナンシャルグループ、住友三井オートサービス株式会社
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クルマを持ちづらい時代に、KINTOが生まれたワケ
「クルマには興味があるけど、買うのはちょっと……」そうした声は、免許を取り立ての若者に限らず、各世代から聞かれるようになりました。通勤や買い物の手段としてクルマが不可欠だった時代に比べて、特に都市部では「なくても困らない」生活環境が整っています。暮らし方や価値観が変わった今、クルマを持つという選択にも、もっと自由な形があってもいい。KINTOがサービスを立ち上げた背景には、そんな思いがありました。
実際にクルマを所有しようとすると、保険料や税金、メンテナンスなどのコストがかかるだけでなく、環境変化により自動車を手放さなければならないと言ったリスクもあります。とはいえ、必要な時だけ借りるカーシェアでは「愛着を持ってクルマと付き合う」という感覚は得にくい。そこでわれわれがたどり着いたのが、「サブスクリプション」というかたちでした。購入と同じように日常的に使うことができるし、環境変化に応じて柔軟に解約や乗り換えも検討できる。買うか・借りるかだけではない、「第三の選択肢」を届けたかったんです。
加えて、KINTOではオンライン契約の仕組みづくりにもこだわりました。自宅に居ながらスマホやPCで手軽に見積りや契約が出来ることも現代における大切な価値だからです。取り扱うクルマはトヨタ・レクサス・スバルの新車を中心に、新車に近い高年式の中古車まで幅広く手掛けています。クルマ初心者には最新の安全装備を備えた車種がおすすめですし、何より最新のクルマが家に届く喜びを、多くの人に届けたい。KINTOは、クルマとの新しい関係を築くための入り口として、「最初の一歩」を軽やかにする仕組みを整えてきました。
住商グループは、販売からオートリースまで、さまざまな自動車ビジネスに関ってきており、KINTOのサービス設計にもその知見が活かされています。気軽にクルマを持てる仕組みを通じて、「始めたいけれど一歩踏み出せない」人たちに寄り添いたい。それが、私たちがこのサービスに込めた最初の思いです。
Keyword2
「まずは乗ってみたい」をさらに叶える、新しいチャレンジ
サービス開始当初は、「クルマのサブスク」というサービスを受け入れてもらうことに苦戦しましたが、さまざまなトライ&エラーを繰り返し、多くのお客さまや販売店さまに、KINTOの魅力を感じていただけるようになりました。
特に20代以下やはじめてのクルマに乗るお客さまには、任意保険の等級がなく保険料が高額になりがちという課題を、「保険料込み」という設計でクリアしている点が好評です。また、KINTOを試してみることで「やっぱりクルマっていいな」と実感するユーザーも増えています。
さらに、メーカー各社や石油元売会社なども続々とプレイヤーとして参入し始めており、車の持ち方の一つの形として「クルマのサブスク」という選択肢が定着してきたという実感があります。そして24年度にはついに黒字化を達成し、KINTOも新たな局面に入ろうとしています。
そのひとつの取り組みで、「もっと気軽にクルマのある生活を試してみたい」との声を受けてスタートしたのが、「【U35】はじめてのクルマおためしキャンペーン」です。初期費用ゼロでKINTOを始められ、解約したくなった場合は6ヶ月目に限り、解約手数料を不要としました。
半年間乗ってみて「乗り続ける・乗り換える・やめる」という選択肢を提供する事で「まず乗ってみる」を応援する取組みです。このキャンペーン期間に申し込んでいただいた方にアンケートをとったところ、「キャンペーンがなければ、そもそもクルマを持たなかった」と答えた方が40%以上もいらっしゃり、一歩踏み出せない方の後押しができたのではないかと感じています。
Keyword3
乗れば乗るほど、好きになる。ファンと育むカーライフ
KINTOは、ただの「個人向けカーリース」ではありません。使い始めていただいてからも、もっとクルマが好きになるような体験を届けたい――そんな思いから、ユーザーとのコミュニケーションにも力を入れています。
その一つが、クルマでの移動体験を軸にしたイベントです。「移動のよろこび」をテーマに22年からスタートした「モビキャン(モビリティキャンプ)」では、白馬や軽井沢、富士、熊本などに全国からユーザーが集まり、SUPやカヌー・モルックなどのアクティビティに加え、夜には焚火バーやゲーム大会などで盛り上がりました。リピーターも多く、このキャンプで仲良くなったユーザー同士で家族ぐるみの交流も生まれています。
この他にも、「走る」ことの楽しさを知ってほしいという思いから生まれた「MOTORSPORT by KINTO(MOSKIN)」では、個人で始めるにはハードルが高いモータースポーツを気軽に楽しむことができる、サーキットでのスポーツカー走行体験などのイベントも定期的に開催しています。
こうした場でユーザーからいただいた声は、サービス開発においても大きなヒントとなっています。
契約途中でも割安な手数料で車種を変えられる「のりかえGO」や、ソフト・ハードの両面からクルマをアップグレードできる「KINTO Unlimited」をはじめ、サブスクならではの強みを生かしたサービスを、これからも提供していきたいと考えています。
「誰もが気軽にクルマを持てる社会を実現したい」――そんな思いで事業に取り組むKINTOは、今後もクルマがあるからこそできる体験価値を、幅広く提供していきます。そして、どんどん進化していく新しい時代のクルマの楽しみ方を、KINTOユーザーのみなさんとともに、つくりあげていきたいと考えています。


