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2025.2.5

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試合の前は何食べる?クライミング森秋彩選手へ子ども記者がインタビュー

「クライミングの楽しさを、もっと多くの人に知ってほしい」。そんな想いを抱き、日々練習に励んでいる森 秋彩(もり・あい)選手。2024年11月某日、森選手が茨城県土浦市にあるボルダリングジムに来訪しました。本記事では、3人の子ども記者と一緒に和気あいあいとした雰囲気の中行われたクライミング体験と、森選手へのインタビューの様子をご紹介します。

困難な壁に立ち向かうスポーツクライミングは、さまざまな社会課題に立ち向かいながら豊かな社会に貢献したいという住友商事の企業理念に通じます。住友商事は、2023年度より森選手と個人スポンサー契約を結び応援しています。


  • 森 秋彩(もり・あい)

    茨城県出身、筑波大学在学中の21歳(25年1月時点)。父親と一緒にクライミングを始め、小学生時代から国内外の大会で活躍。15歳で出場した19年世界選手権リードで日本人史上最年少メダル(銅)に輝く。底なしの持久力の持ち主で、24年のリードジャパンカップで5連覇、通算7勝を達成。24年8月のパリオリンピックでは4位に入賞。

クライミング体験レポート
「ほんの少し勇気を出せば、より高い所まで登っていける」

今回、森選手と一緒にクライミング体験をするのは、3人の子ども記者。クライミングの経験はあるものの、森選手に会うのは初めてで、やや緊張しているようです。

まずは、森選手のお手本。ホールドを次々とつかみ、泳ぐように壁を登っていきます。

森選手の滑らかなクライミングを真剣なまなざしで見つめる子ども記者たち。
「私もあんな風に登れるかな?」

子ども記者もクライミングに挑戦。身軽さを生かし、体のバネを上手に使って次のホールドを目指します。

一人ひとりのレベルに合わせて優しくアドバイスをする森選手。
「そうそう、いいね! 次は左手を伸ばしてオレンジをつかんでみよう」

森選手に背中を支えてもらい難しいコースに挑戦。
遠くにあるホールドも、体の動きを工夫すれば手が届きます。「つかめた!」

森選手インタビュー
「クライミングを通じて誰かの心を動かしたい」

森選手と一緒にクライミング体験をして、すっかり打ち解けた子ども記者の3人。運動後の休憩も兼ねて、森選手にインタビューをしてみました!

好きなことばはなんですか?

「石の上にも三年」です。スポーツをしていると、楽しいだけじゃなくて、大変なこともたくさんあります。それでも諦めずに努力すれば、絶対に実るときが来ると思っています。

子どものころのゆめはなんでしたか?

動物園の飼育員かケーキ屋さんかな。クライミング以外の運動は苦手だから、スポーツ選手になることは全く考えていませんでした。

れんしゅうとしあいはどっちが好き?

練習の方が好きですね。試合は一発勝負だし、みんなから期待されると緊張するから。

オリンピックはきんちょうしましたか?

緊張したけれど、ちょうどいい緊張感でした。ワールドカップとあまり変わらない感覚で、楽しく挑めたと思います。

オリンピックで、ボルダーに手がとどかなかったときはどんな気分だった?

ちょっと焦ったけど、そこまで悲しくはなかったかな。ここで諦めたらダメだなって、次がんばろうと思えました。

森せんしゅは世界で活やくしているけど、やっぱり英語はひつよう?

英語ができると、コミュニケーションがしっかり取れるようになるので必要だと思います。ただ、うまく話すより、頑張って伝えようとすることの方が大事かな。私も試合でいろいろな国に行って英語を話すことがあるけど、うまく話せなかったなと思っても意外と気持ちが伝わることは多いです。

好きなたべものや、しあいの前にたべるものはありますか?

お餅とか、お団子とか、もちもちした食べ物が好きです。試合前もお餅を食べますね。力を発揮するためには炭水化物が必要だから、ちょうどいいかなって。

いやなことや、なやみがあったらどうしますか?

料理をします。上手に作れたり、家族みんなで食べて「おいしいね」って言い合ったりしているうちに、いつの間にか悩みが消えています。家族に人気なのは、唐揚げと豚の角煮ですね。

子どものころ、パパやママからどんなことを言われていましたか?

私は、お父さんと一緒にクライミングを始めたんです。お父さんからは、いつも「負けないぞ」って言われていて、良きライバルのような関係でしたね。お母さんはすごく優しくて、勉強しなさいとは言わないタイプ。クライミングも、登りたいときは登ればいいし、休んでもいいよって言ってくれて。だからこそ、楽しく続けられたんだと思います。あ、 まだやりたいのに、「もう帰るから終わりだよ」と言われるのはちょっと嫌でしたね(笑)。

「人にやさしくして」ってママに言われるけどできません。森せんしゅだったらどうする?

人にやさしくするには、まず自分にやさしくするといいと思います。私は昔、自分に厳しくて、失敗した自分に対して自分なんかダメだと思うこともありました。でも、そういうときって心に余裕がなくなって、人にも八つ当たりをしたり、そっけない態度をとったりしてしまいます。だから、まずはどんな自分でも褒めてあげる。目標まで届かなかったけどここまでは頑張ったとか、やろうと思ったことができなかったけどやめるっていう選択をできたとか。とにかくポジティブに考えて、自分にやさしくしていたら人にもやさしくできるんじゃないかな。

かぞくとケンカしたときはどうやって仲直りしますか?

私は恥ずかしくてなかなか謝れません。だから手紙を書いて「ごめんね」を伝えます。お母さんとケンカしたら、お母さんの枕の下に手紙を入れておいて、寝る前に読んでもらいます。

しょうらいはどんな人になりたい?

みんなから「秋彩ちゃんみたいになりたい」って憧れてもらえるような人になりたいです。それから、私が登っている姿を見て、クライミングを始めてくれる人が増えたらすごく嬉しい。誰かの心を動かしたり、人を幸せにできたりする人になりたいですね。

森選手への質問を一通り終えたところで、最後に今日の感想を伺いました。

子ども記者「インタビューにやさしく答えてくれて、森せんしゅのことをいろいろ知れました。ボルダリングもたのしかったです!

森選手「普段から、多くの人にクライミングの楽しさを伝えたいと思って選手活動をしているので、今日はとてもいい機会でした。クライミングは難しそうなイメージがあるかもしれませんが、はしごを登れる人なら誰でもできるスポーツです。老若男女問わずみんなが平等に楽しめて、生涯スポーツとしても長く付き合っていけるので、『買い物のついでに軽く運動しよう』くらいの気軽さで、ぜひ登ってみてください!」

森選手からのアドバイスを受け、子ども記者の一人は後日お母さんにお手紙を書いて渡したそう。森選手、楽しくて有意義な時間をありがとうございました!

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