1. TOP
  2. Enriching+TOP
  3. 工業団地事業を通じ、ものづくりを総合的、継続的にサポートする

2023.10.1

Business

工業団地事業を通じ、ものづくりを総合的、継続的にサポートする

この記事は2022年10月に公開された内容です

ご契約いただいた時が、お付き合いの始まり

1985年、プラザ合意による急速な円高進行を背景に、多くの日本企業が海外に進出してビジネスを展開するようになりました。製造業が海外で活動するにあたっては、工場を建てる敷地や設備のほか、インフラ、物流、資材調達など広範な機能が必要となります。住友商事は、1990年という早い時期より、それらの機能を備えた海外工業団地の開発と運営に乗り出しました。

当社が着手したきっかけは、80年代にタイの地場工業団地へ進出する顧客に対し、支援を行ったことでした。その中で当時、拍車がかかると予想された製造業の海外進出のために、工業団地の機能をトータルに提供したい、そう考えたのがこのビジネスの始まりです。第一号として、インドネシアのイーストジャカルタ工業団地を手掛けました。その後今日に至るまで、フィリピン、ベトナム、ミャンマー、インド、バングラデシュで工業団地の開発・運営を行っています。

当社の海外工業団地ビジネスの特徴は、現地における土地の収用から、開発、企業誘致、運営、入居企業のサポートまでを一貫して手掛けている点にあります。工業団地を開発し、当社の販売網を駆使して入居企業を誘致した後も、入居企業に対し、電気・水などのインフラや、ものづくりに必要な資材の供給などについて、当社の総合力を生かしてサポートしています。また総合的かつ継続的なサービスを提供するため、日本の総合商社で唯一、海外工業団地の開発・運営・販売に特化した事業部を設けています。「ご契約いただいた時が、お付き合いの始まり」。このモットーが本事業の特性を表しています。

第二タンロン工業団地 第一期(ベトナム)
ベトナムタンロン工業団地で働く人々

アジア6カ国で10つの多様な工業団地を展開

現在、この事業をとりわけ大規模に展開しているのがベトナムです。同国では、1997年に完成したタンロン工業団地を皮切りに、2006年に第二タンロン工業団地、2015年には第三タンロン工業団地と、2025年に第四タンロン工業団地とほぼ10年毎に新しい工業団地を開発し、2025年末時点で同国の入居企業数は255社、総従業員数9.5万人に上り、ベトナムにおける製造業の重要な基盤となっています。

その他、第一号工業団地として1990年にインドネシアのイーストジャカルタ工業団地、1996年にフィリピンのファーストフィリピン工業団地、2014年にミャンマーのティラワ経済特別区の工業団地、2016年にインドのオリジンズ・チェンナイ工業団地さらに2022年にバングラデシュ経済特区工業団地が生まれています。また、インドネシア、フィリピン、タイ、カンボジアおよびモロッコの各国において、他の事業者が開発・運営を手掛けている工業団地の代理販売事業も行っています。

市場、物流、生産コストなどを踏まえて最適な工業団地を選んでいただけるよう、アジア各国に多様な工業団地をラインナップしています。

バングラデシュ経済特区

入居企業と地域の人々を共に幸福にしたい

海外でものづくりを手掛ける企業のニーズは極めて多岐にわたります。
当社運営の工業団地では、その経験とノウハウ、また総合商社の機能を最大限に生かし、入居企業の各種ニーズにお応えしていきます。そして、皆さまの頼もしいパートナーとしてお役に立つとともに、進出国の経済発展とその国に暮らす人々の「豊かさと夢の実現」に貢献したいと考えています。

バングラデシュでの地域貢献活動

Comment

記事を読んで、「いいな」と思った点や印象に残ったことはありましたか?
記事の感想や編集部へのコメントをご自由にお書きください。

事業等に関するお問い合わせはこちら

Comment

コメント送信完了

コメントをお送りいただき、ありがとうございました!
今後、住友商事の情報発信に活用させていただきます。

事業等に関するお問い合わせはこちら

Recommend

編集部のおすすめ

2025.6.27

Business

地域と社会を笑顔とやさしさで満たす。住商の都市総合開発グループ関連記事5選

2025.5.13

Business

社会問題化していた鉄道路線が復活!マニラで挑んだ、都市鉄道再生プロジェクトの全貌

2025.3.25

Business

神田をバリューアップ!神田スクエアとテラススクエアが創る、人々が集う街

2025.2.19

Business

商社で築くスペシャリストの道。不動産事業で育んだ、人々の暮らしに寄り添う視点

2025.1.31

Business

WORLD BIZ+ ー現場のリアルに迫るVol.1ー バングラデシュの工業団地で働く若手社員の1日に密着

2025.1.28

Business

住商第二の創業地・神田。官民連携で挑む「歩いて楽しい街づくり」とは

2024.11.12

Business

バングラデシュにゼロから工業団地を開発。住商の30年超の実績が政府を動かす

2024.9.20

Business

所沢駅西口にエミテラス所沢開業!西武グループと住商が10年にわたり取り組んだ街づくり

2024.4.26

Business

住友商事の「SOSiLA」が探る、物流施設の最適解

2024.1.24

Business

不動産開発でなく、街づくり。総合商社ならではの地域との向き合い方とは

2023.10.2

Business

サステナブルを目指す北ハノイ。50年先を見据えた街づくりとは

2023.10.2

Business

北ハノイサステナブルシティ ~ASEANの新時代をけん引する国際新都市構想~

2023.10.1

Business

東北に「エジソン」はいた! ~先駆的な金属サイディングを発明 アイジー工業~

2023.10.1

Business

世界各地で安心・安全な水資源の提供を

2023.10.1

Business

「豊かに・楽しむ・毎日の暮らし」テラスモール松戸がグランドオープン!

2023.10.1

Business

「南アジアのデトロイト」チェンナイで展開するオリジンズ・チェンナイ工業団地

Ranking

人気記事ランキング

2025.8.8

Business

世界2位の航空機リース事業を基盤に飛躍する、住商の航空事業の軌跡

2025.1.31

Business

WORLD BIZ+ ー現場のリアルに迫るVol.1ー バングラデシュの工業団地で働く若手社員の1日に密着

2025.7.22

Culture

異業種から商社へ。入社2年の海外支店長が、インド・ベンガルールで10年先を見据えた拠点づくりに挑む

2025.8.21

Business

WORLD BIZ+ ―現場のリアルに迫るVol.3- ベトナムの食品スーパーマーケット事業で19店舗目の出店、日本流のチェーン展開に挑む

2025.5.22

Culture

住商からティファニー日本法人社長へ。心に秘める住商スピリット、「熱心な素人は玄人に勝る」

  • twitter
  • facebook
  • facebook