グローバル事例
24時間365日、お客さまに心躍る瞬間を
―ジュピターショップチャンネル―
日本
住友商事のグループ企業であるジュピターショップチャンネルは、日本最大の売上高を誇るショッピング専門チャンネルです。テレビというメディアを活用して広範な商品の価値をわかりやすく視聴者に伝えています。また、サステナビリティにも積極的に取り組み、人々の「生活水準の向上」させる事業を展開しています。
国内ナンバーワンのショッピング専門チャンネル「ショップチャンネル」
家にいながらショッピングを楽しめるテレビショッピング。その国内ナンバーワンの企業が住友商事の出資するジュピターショップチャンネルです。同社が運営するショッピング専門チャンネル「ショップチャンネル」は24時間放送。取り扱い商品は、ファッション、ビューティー、ホームグッズ、家電、グルメなど多岐にわたり、各商品の魅力を最大限に引き出す番組づくりで、多くのお客さまに支持されています。
「ショップチャンネル」のスタートは1996年。国内初のショッピング専門チャンネルとして誕生しました。スタート当初は視聴者の数も限られていましたが、全国のケーブルテレビ局やCS/BSデジタル放送などでの配信が進み、視聴可能世帯数が年々増加。それに伴い売上高も順調に拡大してきました。
現在では、国内全テレビ視聴世帯約5,000万世帯のうち半数を超える3,023万世帯で視聴可能となり、日本最大の売上高を誇っています。(2022年3月時点)
生放送ならではの臨場感
「ショップチャンネル」がこれほど多くの人に支持される理由は何でしょうか。
先ず、生放送という媒体特性を生かしたライブ感です。「ショップチャンネル」では一つの商品やブランドについて30分から1時間かけて特長やこだわりをじっくり紹介しますが、せりふ台本はありません。放送中は、在庫状況やコールセンターの混雑状況を常に把握。商品の魅力とともにそれらの情報をお客さまに正確かつタイムリーに伝えながら番組を進行します。時には購入者とスタジオを電話でつなぎ、お客さまの生の声を放送するなど、生放送ならではのインタラクティブなライブ感がショップチャンネルの魅力の一つです。
また、視聴者から注文を受けるコールセンターも重要な存在です。東京250席、大阪110席という規模で自社運営しており、平均コール数は1日約7.0万コールにも上ります。特に、午前0時からはその日一番のお薦め商品を紹介するショップチャンネルのゴールデンタイムで、コールセンターには注文の電話が殺到します。そのため、深夜にもかかわらず待ち時間を短縮すべく万全の態勢をとっています。購入履歴があればすぐにデータが呼び出せるため、いち早く商品を確保することも可能であり、こうしたきめ細かな対応が、高い顧客満足度につながっています。
このほか、大規模な専用物流センターを住商グローバル・ロジスティクスと共に構築したことで、柔軟なオペレーションが可能になり、前日受注分の多くを翌日には発送できます。
買い付けから放送、受注、配送まで自社で一貫体制
「ショップチャンネル」の主役の一つである商品ですが、1週間の紹介数は約500点にも上り、約半数は新商品です。この膨大な数の商品は、すべて社内バイヤーが日本全国、世界中から自分で見つけ出し、買い付けてきたものです。
例えばファッションならば、バイヤー自身がトレンドや素材感など徹底的にこだわり納得した商品のみを採用。有名メーカーと協力して「ショップチャンネル」向けの商品を特別に開発することもあります。時には1年がかりで発注にこぎ着けることもあるほどで、商品選びに妥協はありません。
そしてもう一つの主役は、商品の魅力を最大限に引き出すための番組企画です。ターゲット層の設定後も、最適な放送月、日時、バイヤーやプランナー、そして商品の良さを最も効果的に伝えられる演出や“ストーリー”、などなど、編成担当や番組制作担当の各スタッフが何カ月もかけて入念に検討を重ねます。
「ショップチャンネル」が、顧客動向に敏感に反応し、ニーズを先取りしたサービス提供が可能なのも、このように商品の開発から買い付け、放送、コールセンター、物流センターに至るまで、すべて自社で一元管理しているためです。
多様化するお客さまのライフスタイルに寄り添い、さらなる成長へ
「ショップチャンネル」が目指すのは、お客さまの期待を上回る商品、番組、サービスの提供です。多様化するお客さまのライフスタイルや価値観に寄り添うため、2021年からはモノに留まらず、旅行などの暮らしを豊かにするコト・体験の販売にも力を入れています。
さらに、特典付きのオリジナルクレジットカードの発行やサービスプログラム運営により、お客さまにとって「ショップチャンネル」でのお買い物がより楽しく、価値ある体験になるようなサービスの充実にも取り組んでいます。
また、22年2月にはサステナビリティ推進に向けて、重点的に取り組む4つのテーマを策定。お客さまと共に歩む未来をより豊かで明るいものにしていくために、特別番組の放送や、グリーン電力証書購入を通じてオフィスとスタジオで使用する電力を一部期間グリーン電力でまかなう取り組みも始めています。
全てはお客さまの心おどる瞬間のために。これからも商品の買い付けから番組作り、コールセンター、物流の運営まで自社で一元管理という強みを生かし、ショッピングをエンターテインメントとしてお楽しみいただける機会を提供していきます。
2023年01月掲載
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