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2023.10.1

Business

化粧品の力を信じ、より美しい世界をつくる

住友商事の化粧品事業は多岐にわたります。北米、南米、欧州の各地に化粧品素材を販売するグループ会社があるほか、日本国内ではグループ企業の住商コスメティクスがこの事業の中核を担っています。さらに近年は、素材開発や受託生産の領域にまで事業を拡大しています。「美」を通じて人々の「生活水準の向上」に貢献する取り組みをご紹介します。

この記事は2024年4月に公開された内容です

変化する化粧品市場における、住友商事グループの在り方

皆さんが口紅やファンデーション、スキンケアなどの化粧品を選ぶにあたって、大切にするポイントはなんでしょうか。国内では、美容と社会課題は切り離して考えられてきましたが、2020年頃から欧米で誕生したクリーンビューティー(※1)の概念が広まり、持続可能やクリーンといった観点から作られた化粧品が多く見られるようになりました。ヴィーガン/オーガニック/ナチュラル/サステナブル/クリーンなど、化粧品のニーズは多様化しています。

これらの多様化するニーズに応えるために重要になるのが、発色・塗り心地・効果・効能を左右する化粧品素材の配合や処方です。近年、化粧品メーカーは自社ブランドの価値向上に向けた広告宣伝活動やマーケティング活動に注力する一方、素材を供給してきたディストリビューターが、素材の配合・処方開発の一部を担うようになりました。住友商事グループは1990年代初頭から、素材販売を通じて化粧品市場に携わっていましたが、昨今の業界の変化をチャンスと捉え、さらに高い付加価値の提供や、新たな価値創造を追及しています。世界の化粧品市場規模は約80兆円。今後も年6~8パーセントの安定成長が見込まれる市場です。(※2)住友商事は世界の人々の美と健康に寄り添うパートナーとして、快適で心躍る暮らしの基盤づくりに貢献していきます。

処方開発の機能を持ち、多様化する化粧品ニーズへ対応するディストリビューター

※1 クリーンビューティー:環境や人体、動物に配慮して作られた化粧品、また、それらを提供するブランドなどのこと
※2 2023年ユーロモニター発表資料

化粧品の処方開発を行うディストリビューターとして、世界各国で素材販売・開発に注力

化粧品市場のおける情報発信の中心、フランスに本社を置くSCE

住友商事グループは2007年の米国・プレスパースへの出資参画以来、韓国・バイオジェニックス、ブラジル・Summit Cosmetics Latin America Especialidades Cosmeticas(2024年1月に社名変更、旧コスモテック)、フランス・Summit Cosmetics Europe(以下SCE、2023年4月に社名変更、旧サッシー)への出資参画、また、ドイツでの事業買収を実施するなど、化粧品素材販売ビジネスのグローバル展開を図ってきました。19年には住商ファーマインターナショナルから会社分割する形で、100%出資の住商コスメティクスを設立。そのうえで、変化する市場ニーズに対し迅速に対応するため、住商コスメティクスをグローバル本社とした、化粧品素材販売事業会社各社の組織改編を行いました。これまでローカルに分散していた生きた情報や世界規模での市場観を、包括的かつ精度高く、スピーディーに提供・提案することで、グローバルサプライチェーンの進化に貢献していきます。

米国大手の化粧品ディストリビューター、プレスパース本社

化粧品業界を取り巻く昨今の市場環境は、国や地域また製品セグメントにおいて、加速度的に変化し続けています。当社グループは世界各地の化粧品メーカー・化粧品素材メーカーのグローバルパートナー、ローカルパートナーとして、顧客ニーズの変化へのスピーディーな対応力・新規原料のソーシング力・事業展開を図る際のローカライズ力・トレンドの洞察力・特徴的な処方提案力などを通じ、顧客価値の提供につなげていきます。

当社のグローバル各社が拠点を置く国
※画像クリックで拡大します
当社グループ化粧品素材事業のグローバル拠点拡大の歴史
※画像クリックで拡大します

化粧品ODM事業へ参入、高い提案力で日本市場にイノベーションを巻き起こす

住友商事グループは、化粧品ODM(※3)事業にも取り組んでいます。昨今の化粧品業界においては、化粧品メーカーは、処方開発のみならず化粧品製造そのものをアウトソースする傾向が高まっています。そうした変化の中で、商品の受託製造に加え、自社でのマーケティング調査を基にした商品の設計や企画提案をも行うODM企業の存在感が非常に大きくなっています。2018年には、国内ブランドメーカーの商品開発の一翼を担うことを目指し、化粧品ODM会社としては世界トップクラスであるイタリアのインターコスグループとの業務提携を行い、化粧品ODM事業へ本格参入を果たしました。グローバルトレンドの発信や製品提案などを通じ、J-Beauty(※4)のグローバル展開と、Global Beauty(※5)の日本への還元を通じ、世界の人々の美に寄り添い、貢献していきます。

インターコスと共同で行った、日本での化粧品展示会の様子

※3 ODM: Original Design Manufacturingの略。委託側のブランドの製品において、設計から製造までを請け負うこと
※4 日本由来、または日本をコンセプトにした化粧品やトレンドなどのこと
※5 海外由来の化粧品、または海外より発信されるトレンドなどのこと

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