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2025.8.21
Business
WORLD BIZ+
―現場のリアルに迫るVol.3-
ベトナムの食品スーパーマーケット事業で19店舗目の出店、日本流のチェーン展開に挑む
世界各国で幅広いビジネスを展開し、日々汗を流している住友商事グループの社員たち。そんな社員が現場で奮闘するリアルな姿を映し出す、「WORLD BIZ+ ―現場のリアルに迫る―」。今回は、ベトナムでの展開が進む食品スーパーマーケット事業「フジマート」を紹介します。
食品小売市場の変化を捉え、2018年にベトナムでスーパーマーケット事業に参入
近年、ベトナムでは、経済成長による所得の増加や生活水準の向上により、安全で高品質な食品への関心が高まっており、衛生管理や品質管理に優れたスーパーマーケットの需要が高まっています。
住友商事(以下、住商)は半世紀以上にわたり、食品小売事業である「サミット」をはじめ、さまざまな小売事業をハンズオンで国内展開してきました。そしてこれまでの豊富な小売事業運営で培ったマーチャンダイジング、店舗運営などのノウハウを生かし、2018年に、ベトナムで不動産、金融、小売事業などを手掛けるBRGグループとともに、ベトナムにおいてスーパーマーケット事業に参入しました。
“日本流”のチェーン展開を目指すフジマートの3つの強み
住商は現在、首都ハノイでスーパーマーケットチェーン「フジマート」を19店舗運営しています。(2025年6月末時点)フジマートでは日本のスーパーマーケットのクオリティーを現地の人々に提供することを目指し、充実した商品構成や日本と同水準の鮮度管理、お客様目線の売り場づくりを行っています。
充実した商品ラインナップ
生鮮食品を伝統市場で購入する文化が根付く中、ローカルスーパーの多くは生鮮食品以外の消費期限が長い食品や日用品を中心に販売しています。住商は今後消費者の購買チャネルが伝統市場からスーパーマーケットへシフトすると考え、伝統市場の顧客を最大限取り込むため、生鮮食品に重きを置いた店舗コンセプトにしています。
日本と同水準の鮮度管理
伝統市場では売れるまで売り続けるといった運用がされている中、フジマートでは毎朝商品の鮮度チェックを実施するルールを徹底するとともに、必要に応じて値引き処理や廃棄処理をすることで、常に鮮度の高い商品が売り場に並んでいる状態を実現しています。
お客様目線の売り場づくり
お客様目線を第一にお店づくり、店舗運営を行っており、お客様が買い物しやすい動線を設計したり、必要な商品が常に揃っている、欠品のない売り場を目指しています。また、他社では扱いが少ない総菜やベーカリーは、現地のニーズに合わせて商品開発し、豊富に取り揃えることでお客様に満足いただける売り場を提供しています。
海外での小売事業における挑戦
フジマートを通じ、住商はベトナムのお客様の豊かな食生活、新しいライフスタイルの実現へ貢献してきました。今後は、ベトナムにおいて事業を拡大することに加え、他の国・地域へ進出することが大きな目標です。住商はこれからも、海外での小売事業における挑戦を続けていきます。