1. TOP 
  2.  Enriching+ 
  3.  生粋の関西人が国際ビジネスの現場へ。学びと刺激にあふれたロンドン駐在の日々

2024.5.27

生粋の関西人が国際ビジネスの現場へ。学びと刺激にあふれたロンドン駐在の日々

世界で活躍する住友商事(以下、住商)グループ社員の日常、そして総合商社の仕事を、「ある日のランチ」と共に紹介する連載企画「商社パーソン、今日何食べた?」。今回は、2022年10月より、ロンドンに拠点を構える欧州住友商事会社(以下、欧州住商)に駐在し、経営企画、広報、サステナビリティなど多岐にわたる領域を担当する登坂祐哉に、仕事でのエピソードや現地スタッフとのコミュニケーション方法、ロンドンでの暮らし方について話を聞きました。

  • 欧州住友商事 業務企画部

    登坂 祐哉


    2013年入社。IT企画推進部に配属され、社内システムの運用やリプレイスを担当。その後、広報部、サステナビリティ推進部を経て、22年10月に初の海外駐在 で欧州住商の業務企画部に異動。大阪生まれ大阪育ち、本人いわく「生粋の関西人」。

Q1:今日のランチのメニュー、ポイントについて解説してください。

<登坂祐哉の今日のランチ>
イングリッシュブレックファスト

今日のランチは世界的にも有名なイングリッシュブレックファストです。卵、ベーコン、ソーセージ、ベイクドビーンズ、トマト、マッシュルーム、トーストなどが一皿で提供される、英国の伝統的な朝食メニューです。英国人は朝からこれだけの量を食べるのかと驚かれるかもしれませんが、味・量共にバランスが良く、食べ終わると満腹感が得られます。

英国の食事に対しては好き嫌いの意見が分かれると思いますが、多様な食文化が取り入れられており、物価が高いことを除けば満足ですね。ランチは同僚と行くことが多く、なるべく部署を超えてコミュニケーションを取るように心掛けています。……と言いつつ、実は昔から昼食を抜くことが多く、朝食と夕食をしっかり食べて、静かなランチタイムを過ごすことも好きです。

Q2:あなたの働く職場について教えてください。

欧州住商のオフィスは、ロンドンのランドマークが建ち並ぶテムズ川沿いに位置し、仕事終わりに夕日がきれいに見えるのが特徴です。所属する業務企画部には、日本からの派遣員と現地スタッフが在籍しています。本社の経営企画部やグローバル戦略推進部、広報部といった部署に対応する組織ということで、派遣員は東京で一緒に働いていた人が多く、現地スタッフは高度な専門性と社内外に広い人脈を持っており、バランスの取れた良いチームだと感じています。

ロンドン市内はさまざまな国の出身者が集まっており、多様性にあふれています。そのせいもあってか街中の案内表示が直感的でわかりやすいです。また、渡英してからほぼ現金を使ったことがないほどに、キャッシュレスが徹底されています。

日本のように暗黙の了解が少なく、誰もが守りやすいルールの範囲で自由に行動できる風土があるように感じますね。仕事においても、長々と説明するのではなく 、文化の違いに影響されない明快な指針の下、シンプルにわかりやすく伝えることを意識しています。

Q3:あなたの担当業務と、印象に残っている出来事を教えてください。

経営企画、広報、サステナビリティの3分野を担当しています。経営企画では、住商グループとしての中期・長期経営戦略を踏まえた欧州地域側の戦略立案を進めています。海外ではマネジメント層と現場社員との距離が近く、リアリティーのあるビジネスを肌で感じられる点は大きな魅力です。広報としては、新たなビジネスのきっかけとなるコミュニケーションの機会をつくること、誰もが誇りを持って働けるような会社のイメージをつくることを目指し、積極的な広報活動を実施しています。サステナビリティ関連では、ビジネスを長期にわたり持続させるために、社会からの要請や各国のルールに準拠した対応を行っています。欧州では注目度が高い分野なので、リスクと機会の両面でビジネスにおけるサステナビリティの観点を重要視しています。

印象に残っている出来事としては、広報業務として関わった、当社ノルウェー進出50周年式典の企画サポートです。ノルウェー支店のスタッフと協力して、プログラム作成や50年の歴史を伝える映像を制作しましたが、遠隔でのやりとりに加えて、2~3名で実現しなければならない状況だったので、学びの多い経験でした。各所との調整が重要な局面も多くありましたが、日本とノルウェーの文化をうまく融合させ、参加者に満足いただけるイベントにすべく役割分担を明確にしながら進めました。

Q4:現地のスタッフたちと働くにあたって、大切にしている心構えや意識しているポイントはありますか?

当地スタッフは、定時の範囲内で仕事をします。限られた時間で最大限のパフォーマンスを発揮することが重要で、可能な限り無駄な仕事は避けなければなりません。小さな業務でも、依頼する際に目的や理由、成果物のイメージをしっかりと共有することを大事にしています。こう言えばきっとこうなるはず、といった日本人だったら理解できそうな感覚は通じません。裏を返すと、ゴールを共有することでこちらが驚くような提案をしてくれることもあります。「日本人ならでは」の感覚や価値観が自分の根底にあることを意識した上で、最適なコミュニケーションを図るようにしています。

Q5:プライベートの時間はどのように過ごしていますか?

欧州各国への旅行は、欧州に駐在する魅力の一つです。この1年で10カ国以上に行き、各国の歴史や文化、特にさまざまな料理を体験することが刺激になりました。なかでもスペイン北部のバスク地方にある、世界屈指の美食の街と呼ばれるサンセバスチャンを訪れたことが印象に残っています。「ミシュランガイド」の星付きを含む多くのレストランが密集し、食べ歩きも可能。何を食べても感動すること間違いなしです。
また、日本にいた時から劇団四季や宝塚歌劇団の舞台を見に行くのが好きでしたが、「レ・ミゼラブル」や「ウィキッド」などロンドンのミュージカルも大迫力で非常に魅力的です。歴史的な建造物を改装してホールにしているところも、趣があって素敵ですね。

Q6:あなたにとってのEnriching lives and the worldとは?

コミュニケーションを通じて会社を、社会を、世界を豊かにしていくこと。世界に新しい景色を届けること、次の景色を見せることが商社の仕事と考えています。コーポレート部門所属で直接的にビジネスに関わっているわけではありませんが、社内外のコミュニケーションを活性化することで、人と人、人とモノにつながりが生まれ、新たな価値を創造することが可能と考えています。関西人らしく人情を大切に、小さなことからコツコツと、今できることを頑張っていきたいと思います。

Recommend

  • 2024.4.17

    「This is Africa」に粘り強く寄り添う。若手駐在員の原動力とは

  • NEW 2024.5.8

    2024度入社式ドキュメンタリー動画「わたしの理由」 学生から社会人へ。住友商事を志した新入社員の転換点に密着

  • 2024.4.19

    住友商事 新社長・上野真吾の仕事観や人物像を映し出す5つのルールとは?

  • twitter
  • facebook
  • facebook