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2024.10.18
Culture
「海外経験は必須?」「新卒採用との違いはある?」キャリア採用の気になるポイント、担当者がお答えします
近年、住友商事ではキャリア採用を積極的に行っており、2023年度の全採用者(新卒・キャリア採用)に占めるキャリア採用の割合は4割を超えています。転職先候補の一つとして、住商を視野に入れている方々にとって、気になることも多いはず。そこで、キャリア採用担当者に、よく聞かれる10の質問を投げかけてみました。
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HR企画戦略部 プロフェッショナルタレントアクイジションチーム長
今山 皓介
住友商事に新卒で入社後、各種人事業務に従事。シンガポール駐在、ミャンマー・エチオピア通信事業の人事面での支援などに携わり、2024 年度より現職にてキャリア採用および社内公募をリード。
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HR 企画戦略部 プロフェッショナルタレントアクイジションチーム
林 里奈
2016年に新卒入社。採用チームに配属され、入社以来一貫して採用業務に携わる。新卒・障がい者・キャリア採用といった採用業務に広く従事。現在はキャリア採用における採用ブランディング・選考設計等をメインで担当。
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HR 企画戦略部 プロフェッショナルタレントアクイジションチーム
中野 結月
2021年に新卒入社。入社後、新卒採用担当として、選考設計やインターンシップ・セミナーなどの広報施策の立案・実行に従事。24年度より、採用を通したブランディングおよび、キャリア採用業務を担当。
- Q1.応募にあたり、海外駐在や出張、留学などの海外経験は必須ですか?
- Q2.キャリア入社の場合、どのようなキャリアパスがあるのでしょうか?
- Q3.入社後、社員同士の交流の機会はありますか?
- Q4.育児や介護と仕事を両立できるか心配です。サポート体制はありますか?
- Q5.キャリア採用において、面接の際に見ているポイントはどんなところですか?
- Q6.新卒入社者と比較して、評価や昇格で不利になることはありますか?
- Q7.有給休暇は自由に取れますか?長期休暇を取ることも可能でしょうか?
- Q8.副業はできますか?
- Q9.ドレスコードフリーとのことですが、皆さんどんな服装で働いていますか?
- Q10.選考で一度不合格になっても、再チャレンジはできますか?
Q1.応募にあたり、海外駐在や出張、留学などの海外経験は必須ですか?
A.海外経験は、必須ではありません。
林 当社には海外との接点がそれほどない部署もありますので、海外経験がない方も入社されています。とはいえ、当社への転職を希望する方は、グローバルな仕事をしたいという意欲があり、海外をフィールドに働くことに興味を持っている方が多い印象ですね。
中野 職種やポジションによっては、実用英語のスキルを備えていることや、海外企業との交渉経験があることといった要件が求められる場合があります。目安としてTOEICのスコアを記載しているケースもありますが、それはあくまで採用基準の要素の一つ。その要素だけで合否が決まることはありません。
Q2.キャリア入社の場合、どのようなキャリアパスがあるのでしょうか?
A.新卒入社と同様に画一的なキャリアは無く、一人一人が自律的にキャリアを形成しています。
今山 キャリア採用の方の場合は、これまでの経験・スキルや専門性を踏まえて入社していただくため、基本的にまずは採用された部署で力を発揮していただきます。その後、そのまま同じ部署または国内・海外の関連部署で経験を積み、専門性を高めていく方もいますし、各グループ間の人財交流もあります。社内公募という仕組みを使い、自分で手を挙げて異なる分野の部署へ異動する方もいます。
中野 加えて管理職層においては、高い創造性や専門性を発揮する「エキスパート職群(E職群)」と組織マネジメントを担う「マネジメント職群(M職群)」の2つから成る複線型の等級体系が導入されています。この2つの道がありますので、画一的なキャリア像ではなく、自身の志向や強み・適性を踏まえて、上司とコミュニケーションを取りながら検討することができます。実際に、社員の中には、E職とM職を行き来しながらキャリアを築かれる方もいます。新卒採用かキャリア採用かは関係なく、一人一人が自律的にキャリアを形成しています。
Q3.入社後、社員同士の交流の機会はありますか?
A.全社、グループ、チームなどさまざまな単位で交流や研修の場を設けています。
中野 キャリア入社者の割合が増えてきていることもあって、オンボーディング施策をより充実させています。新卒入社の皆さんと同じように、キャリア入社の皆さんにも安心して働いていただきたいので、社内でのネットワークづくりには力を入れています。例えば、自分が所属しているチーム以外の人をアサインするサポーター制度。入社後は、日常的な相談ごとから、業務に必要な人脈づくりまでさまざまなサポートをする社員が一人一人に付きます。
今山 意見交換・交流の場として、全社横断で入社時期の近い方を集めたラウンドテーブルを開いています。今年は、当月入社された方から数十年前に入社された方まで、社内のキャリア入社者全員を対象とするミートアップを初めて開催しました。食堂に130人ほど集まって、軽食や飲み物を片手に交流しました。
中野 社員同士の交流を通して、グループの垣根を越えた新しいビジネスが生まれたという話も聞いています。こうした事例は、総合商社ならではだと思いますね。
Q4.育児や介護と仕事を両立できるか心配です。サポート体制はありますか?
A.看護欠勤や短時間勤務制度、各種セミナーの開催、連携企業によるさまざまなサポートなどがあります。
林 私自身、育児支援制度を活用しながら柔軟に働いています。特にありがたいのが、有給休暇とは別に年に5日間取得することができる子の看護欠勤です。子どもの体調不良でお休みをしなければならない際に利用しています。また多くの企業では、時短勤務は子どもが小学4年生くらいまでのことが多いですが、当社では小学6年生まで最大2時間短縮して働くことができます。
さらに当社ならではの育児サポートとして挙げられるのが、保育施設との提携と育児コンサルタントサービスです。育休からの復帰時、保育園探しに難航しましたが、提携している保育施設に入園することができ、無事に復職できました。育児コンサルタントは、保活や子育てに関する悩みなど、あらゆる相談ごとに親身にアドバイスをしてくれ、とても頼もしい存在です。
中野 介護についても、看護欠勤制度や時短勤務など多様なサポート制度があり、介護の悩みを抱える人向けのセミナーや相談会も定期的に実施しています。
Q5.キャリア採用において、面接の際に見ているポイントはどんなところですか?
A.経営理念と行動指針に共感・賛同いただけるか、採用部署の事業戦略の推進に必要な経験・スキルや専門性をお持ちかどうか、入社後のキャリアイメージが合致しているかを確認させていただいています。
今山 当社の経営理念と行動指針に共感・賛同いただけるかは非常に大事なポイントと考えています。また、事業戦略の推進のために必要な経験やスキル、専門性を持つ人財が社内にいない、あるいは、育成に時間がかかる場合にキャリア採用を実施していますので、これらをお持ちかどうか確認させていただきます。面接には配属先となる現場のリーダーやメンバーが参加しており、入社後のキャリアイメージもよくすり合せるようにしています。
林 当社のキャリア入社者に対する入社後アンケートで、なぜ住商へ入社したか尋ねたところ、一番多かったのは、「業務内容やキャリアパスに惹かれたから」との回答でした。その背景には、自身のこれまでの経験やスキルを武器にできること、自身が抱いている興味・関心と合致する仕事ができることといった理由があります。「商材を売るだけではなく、商材をハブに人と人とをつなぐ仕事がしたい」「業界は変わらないが、海外との取引も担当し、グローバルに活躍したい」など、志望動機はさまざまですが、「住商だからこそ可能なこと」に価値を感じてくれている方が多いです。
Q6.新卒入社者と比較して、評価や昇格で不利になることはありますか?
A.キャリア採用だからといって不利になることは一切ありません。
今山 当社は21年4月に人事制度を改訂しました。その際に年次管理を撤廃し、職務の難易度や重要度に基づいて等級を設定する仕組みを導入しています。また、相対評価から絶対評価に変更し、上司が部下一人一人と向き合い、それぞれの職務に対するパフォーマンスを評価する仕組みにしました。従って、入社時期や新卒かキャリア採用かは関係ありません。制度面だけでなく、キャリア採用の方が多様な経験やスキル、専門性を存分に生かし、それぞれの強みを発揮していただけるようオンボーディング施策にも力を入れています。
Q7.有給休暇は自由に取れますか?長期休暇を取ることも可能でしょうか?
A.有給休暇や長期休暇は自由に取得することができます。
林 年間の有給休暇日数は、20日(期中入社は案分の上、入社月に付与)。チーム内で調整しながらフレキシブルに休暇が取れる環境です。メリハリをもって働く意識が根付いているので、休む時はしっかり休むという雰囲気が組織としてあると思います。既定の休暇に加えて何日か長く休暇を取り、海外に駐在している同僚を訪ねるという方もおり、総合商社ならではの休暇の使い方だと感じます。管理職が積極的に休暇を取得するため、部下も休暇を取りやすい雰囲気があります。
Q8.副業はできますか?
A.申請し、承認を得れば可能です。
中野 本業だけでは得難い多様な経験・知見・人脈の獲得や、社員の自律的なキャリア開発に資する取り組みとして申請ベースで副業可能です。実際にあった例だと、ピラティスの講師、大学の客員教授、書籍の出版、WEBサイトでのコラム執筆、語学の教師など。皆さん特技や知識を生かして多様な分野で活動されています。
Q9.ドレスコードフリーとのことですが、皆さんどんな服装で働いていますか?
A.TPOに応じた会社での執務・職場にふさわしい常識の範囲内であれば、特に問いません。
林 基本的に個人の自由ですが、部署によって特徴はあります。ジーンズなどの着用もOKなので、カジュアルな格好の社員もいればスーツを着用している社員もいてそれぞれです。TPOに合わせられ、パフォーマンスをしっかり出せていれば、服装や身なりについては自由度が高いと思います。
Q10.選考で一度不合格になっても、再チャレンジはできますか?
A.過去に新卒採用・キャリア採用の選考で不合格になった方も、再チャレンジ可能です。
今山 部署によって求めるスキルや経験、専門性は異なりますので、ある部署では不採用となったものの、別の部署で採用となった実例もあります。同一部署であっても事業戦略の進捗状況などにより求めるものが変わることもありますので、一度ご縁がなかった場合でも再度応募いただけるようにしています。多様性は当社の今後の飛躍的な成長に不可欠です。キャリア採用はさまざまな部署で随時募集していますので、当社に興味を持っていただいた方には是非一度ご応募いただけるとうれしいです。